AI活用タクシー配車実証実験 諏訪地方観連

LINEで送る
Pocket

スマートフォンの専用アプリで呼び出し、配車されたタクシーに乗る参加者

諏訪地方観光連盟は19日、人工知能(AI)を活用したタクシー配車システムの実証実験を諏訪、茅野両市で行った。圏域内を周遊する二次交通の強化を視野に入れた取り組み。民間会社が開発したシステムを使い、配車や移動時の利点や課題を探った。

乗り手として諏訪観光協会や諏訪市内観光施設、旅行会社の関係者ら約20組40人が参加。諏訪地区タクシー事業協同組合がジャンボタクシー1台(9人乗り)を含む計9台を配備した。乗客のスマートフォンやタクシーに取り付けた端末に専用のアプリケーションを設定。乗客が乗車位置や降車位置、人数などを送信すると、コンピューターシステムによって近くを走るタクシーが自動に呼び出される仕組みだ。

JR上諏訪駅、茅野駅、諏訪大社上社本宮、前宮を囲む約7キロ四方の区域でシステムを運用。各グループは4~7回、タクシーを呼び出して観光した。

参加者からは、本宮前と一口に言っても範囲が広いため、タクシーの配車場所がピンポイントで分かればいい―といった要望が出た。自分の行動に合わせて気軽に呼べるため、「慣れれば便利。(滞在時間が長くなり)観光消費額も増えるのでは」との声も上がった。

1台の乗車人数に制限があるなどしたため降車場所が同じ方向のグループ同士が乗り合う場面は見られなかったが、システムを開発した「未来シェア」(北海道函館市)の松舘渉代表取締役(44)は「タクシーを配車するだけでなく、バスのように乗り合うことを組み合わせたシステム」と強調。今夏には愛知県で中部国際空港利用者の送迎で実用できないか準備しているという。

旅行会社は法令上の課題を解消した上で、タクシー配車システムを活用した定額乗り放題のサービスを検討する動きもある。観光連盟は、今回の結果を踏まえて観光スポットを結ぶ観光客の利便性向上へ検討を進める。

おすすめ情報

PAGE TOP