過去10年で最小 諏訪湖のヒシ繁茂面積

LINEで送る
Pocket

県水産試験場諏訪支場(下諏訪町)は21日、諏訪市内で開いた諏訪湖環境改善行動会議で、水面に葉を広げる水草ヒシの今年度の最大繁茂面積について、過去10年で最小の156ヘクタールだったと確定値を報告した。専用船や人力による継続的なヒシ取りの効果が表れてきたと分析。専用船の本運用が始まった2013年度の繁茂状況と比べ「全体的にヒシ帯の沖への張り出しが衰えている」とした。

昨年8月上旬にヒシ群落の外縁をGPSで計測し、速報値(143ヘクタール)を公表しているが、調査日までに専用船が刈り取った範囲を踏まえて補正した。ただ、密度別に3分類した結果、全体の半分に当たる74ヘクタールは「高密度」だったと説明。湖内への光を遮る密生区域が依然として多いことが判明した。

例年以上に生い茂っているとの証言があった沈水植物のクロモに関しては、「これまでは主に湖西側で観察されていたが、東側の複数箇所でも確認できた」と報告。ヒシやクロモを含め水生植物の分布範囲は「年変動が大きい」として、同様の分布調査を継続していくとした。

今年度のヒシ除去量は専用船で525・9トン、手作業で16・2トンの計542トン(ぬれた状態)だった。行動会議で県は、繁殖抑制に向けて種子を取り除く範囲を大幅に拡大すると説明。刈り取り量については「来年度は従来通りとするが、諏訪湖創生ビジョンなどの策定作業の中でどのような対応が望ましいか検討したい」(水大気環境課)と伝えた。

一方、諏訪市渋崎沖に造成した砂浜で今年度、試験放流種とは異なる淡水性シジミが見つかったことについて、同課は「小型の個体は砂浜内あるいは周辺で繁殖した幼生が定着したものとみられる」と考察した。放流シジミの生残率・成育調査では良好な結果が得られなかったとして、調査方法を見直す考えを明らかにした。

おすすめ情報

PAGE TOP