避難ルートひと目で 防災マップ活用訓練 辰野町小野

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辰野町小野区で19日、住民が中心となり作製した防災マップを用いた避難訓練が行われた。町が同区をモデルに1年がかりで進めた「崩壊危険箇所抽出及び地域防災力向上事業」の総仕上げの訓練。中村、下村、新田の対象3地区でほぼ全世帯が参加し、科学的根拠に基づくマップを見ながら避難を行い、災害時の速やかな行動に備えた。

同事業は住民主導型の防災体制づくりを掲げ、県補助を受けて昨年5月から実施。山地崩壊のメカニズムを学んだ後、レーザー航測データの地形解析で危険箇所を抽出し、分布の多い地区で土層を調べてマップを作った。土砂災害の危険箇所と流路を特定し、戸別の避難ルートや段階ごとの避難場所を記してある。対象地区各世帯へ配布した。

訓練には住民と町消防団第一分団の合わせて約150人が参加。下村地区では防災無線を合図に、住民がマップに沿い1次避難場所へ集まった。志野勝英常会長はマップを指さして「避難ルートを頭に入れて。増水時は低い位置の避難所が危険な場合もある。状況に応じて判断を」と呼び掛けた。住民からは「どこへ逃げればいいかひと目で分かる。色分けもしてあり見やすい」との声が聞かれた。

白鳥義政区長は「住民が自ら山地防災を理解し、対策を講じた意義は大きい」と総括。区民が土砂災害の犠牲になった平成18年豪雨に触れ「災害を忘れず、自分の命は自分で守るという意識を持って備えたい」と述べた。

町や区には、町内外から事業やマップに関する問い合わせが寄せられているという。町総務課危機管理係では、今後も取り組みの拡充を図っていく考えだ。

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