中央アルプス国定公園化 来年度計画書作成着手

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県立自然公園に指定されている中央アルプスの国定化を目指す「中央アルプス山岳観光協議会」の国定公園化研究部会は23日、3回目の会合を県伊那合同庁舎で開いた。県自然保護課が、国定公園格上げを国に申し出るのに必要な公園計画書などの作成に、来年度着手する方針を示した。地元自治体や関係省庁などと協議しながら進めていく考えで、国定化に向けた動きが本格化することになる。

研究部会は昨年2月に発足し、中央アルプス周辺の自治体や観光連盟などで構成。学習会を通じての課題研究が中心だった。同課は、部会に環境保護団体などを組み入れた上で、取り組み内容を具体的な公園計画の検討へ移行させるよう提案。地域の実情に応じ、自然の保護や利用などについて具体的な検討ができるよう、地域部会の設置も持ち掛けた。

部会長を務める駒ケ根市の渋谷仁士産業部長は「研究部会をさらにステップアップさせ、能動的に取り組んでいける体制にしていきたい」と述べた。

会合では、同課が、国定公園格上げに向けて今年度行った基礎調査の結果も報告。動植物や地形地質のほか、公共交通機関の運行状況といった社会環境などの実態を調べたもので、「中アの環境資源の資質は、国内の他の場所と比べてみても、自信を持っていい内容だと考える」と言及した。千畳敷カールは日本を代表するカールだと説明、また稜線部に点在する小カールには、国内でも希少な、積雪の重みで石畳状になった地形・ペーブメントがあることなどを報告。ヒメウスユキソウやコケコゴメグサは「国内で中アにしか存在しない固有種」と強調した。

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