ワカサギ採卵“黄信号” 諏訪湖漁協

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諏訪湖流入河川で行う諏訪湖漁協のワカサギ採卵に“黄信号”がともっている。川をさかのぼる親魚は通常3月から増え始めるが、24日までの水揚げ量は約20キロと平年の1割にも届かず、卵を搾る作業ができない状況という。昨年7月下旬に起きたワカサギ大量死の影響とみており、漁協は同日、卵注文を受けた全国120湖沼に「現時点では出荷不能」と報告。諏訪湖放流分さえ確保できない恐れが出てきており、他湖から卵を購入する検討も始めた。

今季のワカサギは平均体重6グラムと超大型で、成熟も進んでいたためか、主力河川の上川には1月下旬から早くも親魚がのぼり始めた。だが、2月以降は滞り、例年だと少なくとも1日30キロの水揚げがあるこの時期でも「0・5~1キロほどしか取れない日が続いている」という。

遡上の気配がないため砥川では開始を見送り、捕獲用の仕掛けを設置済みの宮川、島崎川は“開店休業”状態。上川でも受精卵を作れるほどの漁獲がなく、自然産卵を促した方がいいと判断し、網に掛かっても大半は再放流しているという。

魚が小型の年は遡上が遅れ気味になるが、藤森貫治組合長は「今季は条件に当てはまらない」と説明。「貧酸素による大量死で8割のワカサギを失った。気象的要因による遡上遅れも考えられるが、極端に数が少ないことが主因だろう。魚体が大きく1匹当たりの抱卵量の多さに望みを託していたが、相当厳しい状況と判断せざるを得ない」としている。

昨季は26億7000万粒の卵を採り、全国約130湖沼に20億粒余りを出荷、残りを諏訪湖に放流した。漁協は最低でも5~6億粒は自湖放流したい意向でおり、5月までに目標量に到達できなければ北海道・網走などから購入する考えでいる。

大量死を受け、漁協は昨年末の3日間を除いてワカサギ投網漁を取りやめ、魚食性渡り鳥の追い払いを強めて資源保護を図ってきた。ワカサギ釣りも毎週水、木曜日は休漁とする措置を取っている。

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