迫る御柱祭[第3部]ひと模様 9、坂本盛啓さん

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御柱祭に携わるのは今回が7回目になる。「御柱祭を通して自分自身が成長することができた」と振り返る。前回は前針孔梃子係の副係長を務めたが、今回は同係120人を率いる係長として大祭に臨む。

御柱祭は小学生の時、子ども木やりで参加した。メドデコに初めて乗ったのは20歳のとき。「見晴らしがよく、すがすがしい気分だった」と思い起こす。富士見町境・本郷・落合地区の中で自身が暮らす瀬沢は、立沢とともに御柱祭のメドデコに深く関わってきた伝統がある集落だ。「諸先輩の姿を見て育ち、自分もそこに立ちたいと思っていた」。

過去7回の御柱祭でメドデコに携わるのは6回目。「20代のときは率先して動くこと、30代は指示ができるよう、40代はみんなをまとめることを心掛けてきた。こうした経験を通して自分が変わり、成長することができた」と確信を深める。

4回の御柱祭でメドデコに乗った。「名誉なこと。氏子の皆さんに元気と勇気を与えられる任務。曳く人たちの気持ちになって乗り、表現しなければならない」。

安全第一で大祭に臨む。メドデコに乗る練習では、緊急時に身の安全を図ることにもつながる、片足のつま先で足掛け綱に乗ることや、胸を張った姿勢を保つための手綱の持ち方、おんべの振り方がそろった美しい姿、一方に急に傾いた時の避難などを指導している。道路がほぼ直角の茅野市穴山の「大曲り」といった難所では命綱の操作も重要になる。

前針孔梃子係は10代~60代の幅広い年齢層で構成。練習は地区別や全体など10回以上になる。本番に向けた準備が土、日曜日返上で続く。「家族の協力があってこそできる。皆さんの応援に対する感謝の気持ちをメドの上で表さないといけない」と力を込める。若者には「御柱祭は式年造営御柱大祭。諏訪大社に奉仕する役目を担っている自覚を持って」と伝えている。

赤や山吹色のシャツと腹掛けに身を包んだ若者らが氏子の気持ちを乗せて華やかに勇壮にメドデコに乗る陣頭指揮をとる。「3地区の目標である安全に楽しく美しい御柱祭ができるよう奉仕したい」と意気込む。

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