2017年03月27日付

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卒業式シーズンも一段落。高校に始まり、小中学校、保育園と、今年も取材を通じて人生の節目を目の当たりにしてきた。それぞれに成長し、自信に満ちた瞳で学びやに別れを告げる姿には、毎年のことながら感動を覚えざるを得ない。同時に「子宝」の二文字が頻繁に脳裏に浮かぶ時期でもある▼文部科学省による2016年度学校基本調査から見込まれる、この春卒業を迎えた小中高生は、小学校が約110万人、中学生が約112万人、高校生が国公立私立と定時制などを含めた約109万人。これに保育園や幼稚園が加わるから、今年も数百万単位の涙のドラマが繰り広げられたのだろう▼卒業式は入学式と並び、知識や経験の積み重ねを本人および家族、関係する多くの人たちが改めて認める大切な機会。本人の取り組む姿に思いをはせれば、自然に目頭も熱くなろうというものか▼上伊那地方の卒園式に招待された来賓の一人が「自分とは関係のない子どもたちでも、なぜか泣けてきて困った」と目を赤くしながら語った姿が心に残る▼昨今は、子どもの歓声を騒音扱いしたり、いじめ対策に及び腰だったりと「子宝」がごく自然に成長する環境がないがしろにされる場面が散見される。次代を担う子どもたち抜きにどう未来を考えたらよいのだろうか。学びやを巣立つ子どもたちの後姿に覚えた一抹の不安が、杞憂であってほしいと願うばかりだ。

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