岡谷の製糸業語る 諏訪倉庫が歴史資料室開設

LINEで送る
Pocket

資料室を案内する牛山会長(右)

諏訪倉庫(小宮山英利社長)は岡谷市郷田の本社内に同社の歴史資料室を開設した。明治から昭和初期に掛けて製糸業が発展した岡谷市で、各地から集まる繭を巨大な倉庫群で保管し、社業発展の礎を築いた同社。資料室には、岡谷の製糸の歴史を知る上でも貴重な資料が多数展示されている。事前予約が必要だが、一般にも公開している。

同社は創業が1894(明治27)年、会社設立は1909(同42)年。初代社長は製糸家への融資を積極的に行った第十九銀行(現八十二銀行の前身の一つ)の黒澤鷹次郎頭取が務めた。現在の大型商業施設「レイクウォーク岡谷」の敷地にはかつて同社の巨大な倉庫群として塚間倉庫があり、生糸の原料になる繭を大量に保管していた。

資料室は約20平方メートルで、展示品は黒澤初代社長のレリーフの原型、乾燥させた繭を入れていた17キロ入れの麻や紙の袋、諏訪倉庫や合併前の上田倉庫などの棟札、有価証券の一つ「倉荷証券」の変遷、社号入りの木版やかわら、貨物受け付け用のカードを作るための木版など約200点が並んでいる。 

昨年3月に開設。収蔵品は塚間倉庫をはじめ、これまでの事業展開の中で廃止した施設の解体前に現本社内に運び込み、保管していたもの。

牛山英一会長(75)は「脈々と続く自社の歴史を社員に認識させたい思いと取引先や関係者の方々に当社のことをより深く知ってもらうために整備した」と話す。その上で「岡谷蚕糸博物館に近いという立地も生かし、博物館と連携しながら、希望者がいれば一般の方々にも見てもらいたい」としている。

文献を主体としたもう一つの資料室の開設も計画し、準備を進めている。

おすすめ情報

PAGE TOP