床の間飾り道具紹介 サンリツ服部美術館企画展

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諏訪市のサンリツ服部美術館は、茶会で床の間に飾る道具を紹介する企画展「床飾り~もてなしの心をうつす道具」の前期を開いている。客を迎える亭主の心を表す空間ともいえる床の間を飾る絵画や書などの掛け物、茶道具などを展示。同館では「名品を通じて、日本で発展していったもてなしの文化を楽しんでほしい」としている。

第1章のテーマは「会所飾り」。室町時代、人々が茶を飲みながら歌会などを催した部屋「会所」に飾られた青磁の花入れや瓶、香炉など中国の舶来品「唐物」を中心に展示した。会所には床の間の前身となる「押板」が設けられたことを紹介している。

茶の湯の興隆と共に設けられるようになった専用空間としての茶室。第2章は「茶室飾り」とし、安土桃山時代や江戸時代の作品を中心に展示。鎌倉時代(14世紀)の禅僧・宗峰妙超の筆による書「霊徹字号」は重要文化財で、前期の目玉の一つだ。

第3章は、茶会で客がそろうのを待ち合わせ、席入りに向けて準備を整える「待合」の床の間に飾られた掛け物やすずり箱をはじめ、火鉢など客をもてなすための道具も展示している。

藤生明日美学芸員は「客は床の間の道具を見ることで亭主の心配りを感じ、これにより亭主と客の間に精神的な交流が結ばれた。こうした意味合いも知ってもらえれば」と話している。

前期は4月23日まで。一部作品を入れ替えて同26日~6月4日に後期展示をする。午前9時30分~午後4時30分。祝日を除く月曜と4月25日は休館。問い合わせは同館(電話0266・57・3311)へ。

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