2017年03月30日付

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仕事柄、取材で経済に関する講演を聞く機会が少なくない。2月半ばになるが、諏訪市内で2日続けて開かれた講演会。ともにテーマは世界が注視する米国のトランプ大統領。講師2人の経歴も、新聞社または通信社の記者を経てテレビ界に身を転じ、現在は大学で教えながら経済評論家、国際ジャーナリストとして活動-と似通っていた▼しかしながら講演では、ほぼ正反対ともいえる見方を示した点が幾つかあり、印象に残った。トランプ氏と安倍晋三首相の会談。一人はトランプ氏が大統領就任後の2月にあった首脳会談に「個人的な信頼関係はかっちりできた」と合格点を与えた。もう一人は昨年11月にトランプ氏の自宅で行われた会談に触れ、オバマ政権下で就任前の次期大統領との会談に疑問符を付けた▼安倍政権の経済政策「アベノミクス」に対する評価も分かれた。一人は「効果がじわじわ浸透している」と解説。もう一人は「大企業優先だからうまくいかない」とした▼講演を通じ、事象を一つの視点から見ることの危うさを改めて感じさせられた。情報があふれる現代はなおのこと、さまざまな声や意見に耳を傾けた上で自分で判断することが必要と思う▼講演で共通していた点が二つ。一つはトランプ政権の不確実性。一つは日本の中小企業の可能性で、2人は「日本の底力に自信を持とう」「小さい企業でもやれるんです」と期待した。

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