6割が県内就職 長野県看護大学

LINEで送る
Pocket

看護大卒業生 現在の就業状況

県看護大学(駒ケ根市)の卒業生の約6割が県内で就職し、県内出身者は8割以上が県内で働いていることが、同大の教員特別研究メンバーの調べで分かった。職種では、約半数が看護師、3割が保健師として就業。一方、半数以上が転職や退職を経験していた。

2015年に創立20周年を迎えたことを機に、卒業生の動向を初めて調査。1998年度(1期生)から2013年度(16期生)に卒業した1377人のうち、連絡先などを得ることのできた817人にアンケート用紙を郵送。305人(37・3%)から回答を得た。

就業状況では、県内出身者の85・4%、県外出身者の19・4%が県内で就職している。就業中の職種別の内訳は、看護師51・9%、保健師30・4%、助産師10・7%、看護教員3・7%など。保健師の割合が他の看護大(5~26%)と比べ高くなっている。勤務先は病院57・0%、市町村20・0%、社会福祉施設4・4%、診療所4・1%だった。

転職・退職を経験したのは56・6%で、卒業後10年未満は45・8%、10年以上では72・4%。理由(複数回答)は結婚36・8%、出産・育児24・6%、地元に戻る22・8%、ほかにやりたいことがあった22・8%などが挙げられた。

職場選択について、卒業時は「教育研修が充実している」「地元」「病院の規模や設備」などが理由の上位を占めたが、現在は「勤務時間」「地元」が多く、大規模病院などで一定の経験を積んだ後で、働きやすさを求める傾向がうかがえた。県外の都市部などに就職した後、県内に戻るケースも多いという。

同大のカリキュラムでは看護師と保健師の資格を両方取得することが可能なため、卒業時は看護師として就職した後、結婚や子育てを機に勤務時間が安定している保健師に転職する人もいた。

同大は全国4番目の県立看護大として開学。当初は県外出身者が多数を占めたが、各地で看護大が整備されるにつれ県内出身者が増えた。これに伴い、県内就職の割合も高まっているという。また近年は学生の半数以上が奨学金制度を活用しており、返還免除の条件として地元就職を選択する人も増えているという。

16年度卒業生の動向は就職96・5%、進学2・4%。就職は県内68・3%、県外31・7%。県内出身者の県内就職は過去最多の85・7%となった。職種別では看護師75・6%、保健師17・1%、助産師7・3%など。

研究メンバーの酒井久美子助教は「地元で活躍したいと考える学生が多くいることや、転職の傾向や理由をつかむことができた。調査結果を卒業後の進学やキャリアアップへの支援策にも役立てたい」としている。

おすすめ情報

PAGE TOP