2017年03月31日付

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心待ちにしてもらえる、作り手も心躍るお弁当に―との願いが込められていた。駒ケ根市社会福祉協議会の配食 サービス「ときめきランチ」が、今月で23年余の活動に終止符を打った▼1人暮らしの高齢者ら希望者へ毎週土曜日に手作り弁当を届けるサービス。「1人暮らしの母にお弁当を届けてもらえないか」との相談をきっかけに市内の主婦らが集まり、1993年から続けてきた▼利用者48人、ボランティア22人で始まった当初は毎月第1、第3土曜日に弁当を配っていたが評判を呼び、95年からは月4回に。金融機関も加わり、翌年からは第5土曜日の配食も始まった。多い時には利用者は約100人、調理ボランティアは130人ほどまでに。弁当の配達も地区社会福祉協議会やボランティア団体が担い、支援の輪は大きく広がった▼弁当を届けるだけでなく、利用者の話し相手になることも。孤食のさびしさや栄養バランスの偏りが懸念される1人暮らしの高齢者にとって、ときめきの土曜日だったのではないか。涙が出ます、ありがとうございました―。活動の終了に、市社協には利用者からの手紙も寄せられた▼「福祉の原点を学ばせてもらった」と発足に携わった松本瑩子さん(81)。担い手の高齢化や民間サービスの充実を理由に今回はいったん区切りとなるが、重ねてきた支え合いの歴史は、今後のモデルとして引き継がれるのだろう。

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