2016年04月01日付

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今や人がいるところ必ずあるのがスマートフォン、そして携帯電話である。電車待ちの駅で、買い物客でにぎわう商店街で。ネットにメールにと、待ち時間を費やすのに多くの人が手にする▼茅野市内の子どもたちのスマホ・携帯の所持率が、小学生は約23%、中学生は約38%という結果が出たそうだ。市の検討会議による調査で、小学生はほぼ4人に1人、中学生は3人に1人を上回る計算になる。家族と一緒に使える分を加えれば、数字はさらに上がる▼携帯の世帯普及率が95%を超える時代。出た結果が高いのかどうか、判断が難しいところではある。ただ、驚くのはその急激な伸び方で、所持率は5年前の調査に比べて倍増したという。携帯を通じて誰かと、何かと、いつもつながっていたいということなのだろう▼教育学者で作家の斎藤孝さんに「孤独のチカラ」という著書がある。斎藤さんはその中で、勉強や読書といった孤独によってしか高められないものがあると説き、「自分自身に向き合うような時間を持とう」と強調する。要は人との交流を大切にしつつ、一人になって考える時間も持てということだと思う▼きょうから4月。それぞれの学校や職場で、新生活をスタートする若い世代の人たちも多いだろう。新たな出会いの中で交流や絆をつくっていくのはもちろん大事だけれど、いい意味での孤独もまた心のどこかに置きたい春である。

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