2017年04月02日付

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「一寸先は闇」ということわざがある。ちょっとでも先のことは、まったく予測できないという意味で、人生にも当てはめて使われる。闇への不安や恐怖感のせいか、好ましくない場面が多いようだ▼「一寸先は光」。作家の三浦綾子さんは、こう言っている。ずっと闇の中にいそうに思えても必ずや一筋の光が見つかる。そう考えると、ほっとする。生きる力が湧いてくるようだ。一文字違うだけで、気持ちがずいぶんと楽になる。同じ山でも見る場所によって全く違う姿が現れるのに似ている▼「ありがとう日記」。瀬戸内で暮らす友人は、感謝の言葉で一日を締めくくる。久しぶりに電話すると、その徹底ぶりは変わっていなかった。手のひらサイズで、わずか10行程度の日記帳。いくら嫌な事や悲しい事があっても、あえて書かないそうだ▼例えば、栃木県のスキー場での雪崩事故のニュースに心が痛む。亡くなった高校生らの家族に思いを巡らす。かなうなら何も望まないから再び一緒に暮らしたい。そう心の底から願っているはず―。気の毒に思う気持ちを自分の家族に向けてみる。すると子どもや孫が元気でいることは奇跡かもしれないと気付き、感謝の気持ちが湧いてくる▼「一日の中でたった二つ、三つ、ありがたいことに気付かない感性ではいけない。どこからでもひねり出す。そんな気持ちで」。ぼやいてばかりの日々に発破をかけられた。

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