SUWAロケット発射成功 航空・宇宙産業参入へ一歩

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小型ロケットの打ち上げを通じてものづくり技術の高度化を図る諏訪地方6市町村と信州大学工学部(長野市)の「SUWA小型ロケットプロジェクト」は20日、秋田県能代市で1号機の打ち上げを行い、無事成功した。現地にはプロジェクトメンバーら約30人が集まり、苦労を重ねて作り上げたロケットの発射成功を喜んだ。事前のシミュレートなどを踏まえると、上空約330メートルに達したと推定される。

打ち上げは今回が初めて。1号機は長さ約1・5メートル、重さ約2キロで機体にはプロジェクトのロゴをあしらった。エンジンは既製品を利用した。搭載した測定器の解析結果などを踏まえて到達高度などのデータを蓄積し、今後の改良に生かす。2号機以降の開発過程で参加者の技術力を高め、諏訪地方の企業の航空・宇宙産業への参入につなげる。

20日の現地の天候は曇り。当初は午前11時30分頃の打ち上げを予定していたが、燃料系の充てんトラブルや発射台の再点検のため、発射を2回見送った。約3時間ほど繰り下げた午後2時30分すぎの3回目の打ち上げで発射させた機体は瞬く間に空に向かって打ち上がった。11秒後に最高到達点に達したとみられ、その後内蔵していたパラシュートが開き、ゆっくりと地上に落下した。

プロジェクトマネジャーの中山昇・信州大工学部准教授(45)は「部品加工が多い諏訪の企業が力を合わせて一つの完成品を作り上げた意義は大きい。トラブルはあったが、企業の力の結集により乗り越えられた。今回の成果、反省を生かし、さらなる上を目指す。その自信につながる打ち上げ成功となった」とコメントした。

今回の実験はロケットの製造から打ち上げまでの流れを確認することが目的。プロジェクトは2020年までの計画で新年度も国の地方創生交付金加速化交付金約7000万円を活用して事業を継続する。

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