捕獲は必要な仕事 猟友会唯一の女性奮闘

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原村唯一の猟友会員して活動する大山さん

ニホンジカやイノシシなど野生鳥獣による農林業被害の軽減に取り組む原村鳥獣被害対策実施隊。狩猟期間を終えた4月から本格的な捕獲活動が始まるが、村猟友会員で、唯一の女性隊員として大山真裕さん(39)=同村上里=も活動に参加。「動物愛護は大切。しかし実施隊の仕事は人と野生動物が共生し、自然のバランスを保っていくためには必要な仕事」と話す。

千葉県出身で、明治大学農学部を卒業後、東京の一般企業に就職。結婚、出産した後、一生できる仕事として調理師の資格も取った。10年ほど前、ぜんそくだった一人娘の健康を気遣って家族3人で空気の良い諏訪市に移住。森の中で暮らしたいとの思いから、昨年1月に八ケ岳中央高原内の一角に自宅を構えた。

猟師歴は諏訪市猟友会に入った2015年10月から。原村への転居とともに村猟友会に入会。狩猟免許はわなのみのため、現在は実施隊の一員として、わなによる捕獲を中心に、仲間の銃猟のサポート、捕獲したシカの解体も行っているという。

父親の転勤で北海道に住んだこともあり、その時の経験から「食」と「自然」に興味を持つようになった。「生き物の命を食べることで人の命はできている。捕獲された鳥獣は現場に遺棄されるのが現状。1頭でも多く命のサイクルに入れてあげたい」との思いで猟師になったという。

現在は山梨県北杜市のホテルで調理師として働き、母親としても忙しい日々を送る中、実施隊員としても活動。捕獲したニホンジカの肉を調理することもあり、「自分で命を奪った肉はスーパーで売られている肉とは異なり命について深く考えさせられる」と話す。

「猟友会の仕事は誰かがやらなくてはいけない大切な仕事だが、高齢化が進んでいる」と存続を危ぶむ。「なくしてはいけない団体で、少しでも若い人を増やす手伝いができれば」とし、「自分なりの猟の方法を編み出し、無理のない範囲で長く続けていきたい」。

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