2017年04月05日付

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「花の4月」がスタートした。列島を北上中の桜前線の進み具合を気にしながら、そろそろ花見の準備を、と考えている方もいるだろう。きのうは二十四節気の「清明」。明るい空のみずみずしさに、気持ちまで晴れやかになるようだ▼七十二候ではこの時期を玄鳥至(つばめきたる)という。冬を南の越冬地ですごしたツバメたちが飛来してくるころ。気象庁の生物季節観測の統計によると、長野でのツバメ初見の平均日は4月10日。今年も顔を見せてくれるだろうか。軒下が気になる日々である▼休みが明け、学校にも活気が戻ってくる。あすは小中学校の入学式がピークだ。真新しいランドセルを背負ったピカピカの1年生の姿はいつ見てもほほ笑ましい。新しい一歩を踏み出した新社会人は緊張の日々を送っていることだろう。春は旅立ちの季節でもある▼今までの常識が通用しなくなったり、既存の制度にひずみが出てきたりと、現在は時代の「転換期」にあるとも言われる。入社式の席で企業トップの口からもそうした言葉が聞かれた。だからこそ無限の可能性を秘めた若者の力が必要だと、新戦力に期待を込める▼〈誰もきみに未来を贈ることはできない/何故ならきみが未来だから〉。「未来へ」と題された谷川俊太郎さんの詩を思い浮かべた。先行きは不透明だけれど、若者にはこれから待ち受ける試練を肥やしに大きな花を咲かせてほしい。

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