ネパール・ポカラで活動2年 矢澤国明さん

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2年間のポカラでの青年海外協力隊活動を振り返る矢澤さん

国際協力機構(JICA)の青年海外協力隊員として、駒ケ根市と国際協力友好都市協定を結ぶネパール・ポカラ市に赴任していた駒ケ根市職員、矢澤国明さん(38)=同市東伊那=が2年間の活動を終えて帰国した。現地では行政サービスの改善をはじめ、ネパール地震の支援活動や協定締結15周年を記念した相互交流、中学生海外派遣国際交流事業などにも関わった矢澤さん。行政サービスの取り組みでは「改善の難しさを感じた」というが、活動を通じて「(両市の)友好促進につながった」と自負している。

矢澤さんは2015年3月からポカラ市に赴任。同市役所総務課に勤務し、行政サービスの改善に努めた。駒ケ根市の施策を参考に庁内レイアウト図の作成やごみ減量化の施策など、さまざまな改善策を提案したというが、国民性の違いもあり「なかなか実行できない。ボランティア一人の力では難しい部分もあった」と振り返る。

15年4月には赴任先でネパール地震に遭遇。約1カ月間の一時帰国を余儀なくされたが、これを機に復興支援にも関わった。地震で「暗闇で過ごす怖さを経験した」という矢澤さん。災害時の電力確保が課題となる農村地域への太陽光発電設備の導入を計画し、駒ケ根市民から寄せられた義援金の一部を活用して16年7月にはポカラ市北部のアルマラ地区にある小中学校2校に発電設備が整備された。

このほか駒ケ根市の市民団体「ネパール交流市民の会」が取り組むポカラ市での母子保健改善事業を側面から支援。衛生的な水の確保を目的にポカラ市東部アマルシン地区にある小中学校への貯水タンク・浄水器の設置にも携わったといい、「自分一人ではできないこともあり、協力してくれたネパールの人たちに感謝したい」と話す。

赴任中は駒ケ根市の中学生派遣事業や昨年の友好都市協定15周年を記念した市民訪問団の相互交流で、両市のつなぎ役も務めた矢澤さん。帰国後の4月からは市企画振興課に配属となり、市内で活動する国際交流団体の事務局も担当する。今月下旬には派遣期間中の報告会も予定されており、「2年間の貴重な経験を伝えることができれば」と話している。

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