IDOJIRI展 富士見高原のミュージアム

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富士見町高原のミュージアムで開かれている「IDOJIRI展~女神の土器のものがたり」

富士見町教育委員会は、町内出土の土器や土偶に表現された「女神」と縄文人が託した願いに焦点を当てた「IDOJIRI(いどじり)展~女神の土器のものがたり」を町高原のミュージアムで開いている。具象的な出産の絵が描かれた、類例のない人体絵画土器や、出土例が少ない石の彫像の石偶など貴重な出土品を展示している。5月21日まで。

井戸尻考古館が、土器や土偶、土製耳飾りなど計約80点と多数の土器片を展示。町指定有形文化財の人体絵画土器は、黒色の顔料で女性が出産する様子が描かれている。絵画部分の保護のため常設展示はしておらず、公開は3年ぶり。石偶は所蔵する同町立沢区から借りた。「女神の土器」として、口縁に人面があり、土器本体が体の人面深鉢、人面香炉土器、頬づえをつく女性を造形した土器、一昨年国重要文化財に指定された土偶のレプリカ、赤ちゃんが顔を出した出産の様子を表した土器(模造)なども展示している。

土偶や女神の土器の多くはばらばらに壊されて出土。同考古館は、殺される女神は世界各地の神話にみられるとして、女神が殺され五穀が生まれる古事記の神話を紹介。「女神の土器は新しい生命と豊穣(ほうじょう)、その尊さを語り、人々の暮らしを見守っていた」と推察している。

解説パネルには町図書館職員が描いたイラストを載せ、物語を読むように楽しみながら展示を見学できるようになっている。

女神の土器のほか、ヘビやカエル、謎の水生動物「みづち」が表現された土器も展示。それぞれの図象に秘められた意味を神話などから考察している。同考古館は、石器の研究から縄文時代に農耕が行われていたと考えており、畑作業といった縄文人の暮らしを再現した写真も飾った。

4月16日と5月14日には同考古館学芸員の小松隆史さんによる女神の土器についての話、4月30日には土器片のもようで拓本をとるワークショップも開く。

午前9時30分~午後5時。月曜休館。入館料一般300円、小中学生150円(諏訪地域在住無料)。問い合わせは高原のミュージアム(電話0266・62・7930)へ。

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