仮御霊屋を特別公開 貞松院で寺宝展

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1日限定で開扉する忠恒の墓石を安置する仮御霊屋

2月に諏訪市湯の脇の温泉寺にある「高島藩主諏訪家廟(びょう)所」が国史跡に指定されたことを受けて、同市内で22日、関連イベントが行われる。貞松院(諏訪2)は「寺宝展」、廟所を守る市民有志の「史跡御廟保存会」(小平武会長)は仮御霊屋(かりおたまや)を特別公開し、廟所や高島藩の歴史などに理解を深めてもらう。

徳川家康の六男松平忠輝の墓所でもある貞松院。「寺宝展」では、初代高島藩主諏訪頼水に嫁いだ貞松院の人形や初公開のこし入れ道具などを中心に、寺宝30点を本堂や庫裏に展示する。時間は午前10時~午後4時。入場無料。

貞松院の人形は、生まれた時に厄除け具として作られた天児(あまがつ)や犬張り子。こし入れ品は金紋の蒔絵(まきえ)や朱塗りが施された膳具一式、生家の紋入りの薙刀(なぎなた)など。このほか忠輝の遺品で、天下人の笛とも呼ばれ織田信長、豊臣秀吉、徳川家康に伝わった一節切(ひとよぎり)銘「乃可勢(のかぜ)」、加賀藩前田家から贈られた「古九谷青手大鉢(こくたにあおておおばち)」、茶道具など。

同日午後1時から、諏訪市博物館学芸員による展示解説もある。山田雄道住職は「諏訪家の礎を築いた廟所、貞松院、忠輝のことを知る機会となれば」と多くの来場を呼び掛けている。

駐車場は同寺近くの教念寺駐車場が利用できる。問い合わせは貞松院(電話0266・52・1970)へ。

仮御霊屋は二代藩主の忠恒の墓石を安置する。廟所は自由に立ち入ることができるが、仮御霊屋は通常閉扉している。特別公開では会員が廟所の案内をする。時間は午前10時~午後4時。入場無料。

同廟所には、忠恒から八代藩主の忠恕(ただみち)までの墓石と家族の墓、家臣などが献納した石灯籠109基が立ち並ぶ。藩主の墓標は高さ約3メートル、幅3・2メートルと大きい。

仮御霊屋の忠恒の墓碑は、他の藩主と同型だが、長年御霊屋に保護されたため、戒名や家紋に施された彩色は鮮やかに残る。事務局の土橋由彦さんは「市民の廟所に対する認識を深める所からスタートしたい」と話した。問い合わせは土橋さん(電話090・8853・4027)へ。

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