下諏訪町埋蔵文化財センター 29日正式開館

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下諏訪町の埋蔵文化財センター内に完成した黒曜石採掘坑のジオラマ

下諏訪町が諏訪大社下社秋宮近くの町有施設を改修して開設する「埋蔵文化財センター」で館内の展示工事が進み、国史跡「星ケ塔遺跡」の黒曜石採掘坑を再現したジオラマ(模型)が姿を現した。同町郊外の東俣国有林内にある希少な縄文時代晩期の採掘坑を、原寸大で忠実に立体表現した。同センターは22~27日に無料開放し、29日正式オープンする。

館内1~2階の吹き抜け構造を利用して設置し、高さ5メートル、横幅4・8メートル、奥行き2・8メートルの大きさ。採掘坑の底に露出した黒曜石の岩脈や壁面に残る黒曜石のかけら、土に混じった石などを丁寧に再現し、約3000年前の縄文人の採掘跡が分かるようになっている。

FRP(繊維強化プラスチック)製で、制作を担当した会社が東京・八王子の工房で完成させた後、分解し、同町で組み立て直した。「石や岩一つひとつの質感までこだわった制作」という。

黒曜石の破片を大量に含んだ採掘坑の内部断面の一部(高さ90センチ、幅70センチ)を文化庁の許可を得て現地で剥ぎ取り、ジオラマの脇に展示もする。実際に発掘調査を担当した宮坂清同センター館長(52)は「簡単に見られない山中の遺跡を間近なものにできる。縄文時代に和田峠一帯が国内を代表する原産地だった黒曜石への理解を深める場になれば」としている。

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