信州ビーナスライン連携協 ブランド再構築急務

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ビーナスライン沿線の自治体と観光協会、県でつくる「信州ビーナスライン連携協議会」は、ビーナスライン(全長約76キロ)の現状と課題、今後の方向性をまとめた「広域ビジョンと基本構想」を策定した。若者世代の来訪が少ないほか、周遊箇所が平均1・35にとどまっている調査結果を踏まえ、「ビーナスライン広域での地域ブランド再構築や連携の取り組みが急務」としている。

広域ビジョンは、観光客と観光消費額の減少が20年以上続くビーナスラインの再興を目的に、国の地方創生加速化交付金を活用して2015、16年度の2カ年で策定した。観光関係者ら延べ約200人がワークショップに参加し、客観的な調査結果を基に今後の方向性を話し合った。

調査はインターネットで認知度や興味度を調べたほか、GPS(全地球測位システム)とビッグデータを活用して、15年4~9月に来訪した観光客3775人の流入経路、宿泊地、周遊ルートを男女、年代別で明らかにした。

それによると、来訪者の42・8%が50歳以上で、10~34歳は27・2%にとどまった。宿泊地は茅野市38・1%、立科町10%、諏訪市・松本市各4・2%。流入経路は茅野市(国道152号)が42・9%で最多。次いで立科町(県道40号)が9・7%、諏訪市(同)が7・3%。宿泊地と流入経路に偏りがある実態が浮き彫りになった。

平均周遊箇所は1・35だった。協議会事務局の茅野市観光まちづくり推進室は「広域的な観光資源でありながら、主要な観光地間の周遊が2カ所に満たない。観光地をつなぐ広域連携や取り組みが求められる」と話す。平均滞在時間は8時間59分だった。

こうした現状を踏まえ、広域ビジョンは、ビーナスラインの本質的な価値を「四季折々の自然と一つになることができる身近な場所」とし、コンセプトワードに「女神が愛した景観」を掲げた。

基本構想では、エリア全体と観光地ごとに課題や特色・特性、地域戦略の方向性を示した。全体の取り組みについては、若い世代の動向を踏まえた地域ブランドの再構築や二次交通のあり方検討、最新技術を導入した「次世代ドライブ旅行」の提案、周遊基点の白樺湖エリアの情報発信拠点整備、環境の保全、観光ガイド育成などの「人づくり」を提示している。

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