2017年04月15日付

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最近耳にする「シェア」という言葉。「ルームシェア」「ワークシェア」「ライドシェア」など分け合う、共有するなどの意味で使われる。飲食店で料理を分け合う場合も「シェアする」と言うらしい▼余っている場所やモノ、技能などを必要としている人に提供することで対価を得る経済的な仕組みは「シェアリングエコノミー」(共有型経済)と表現され、新たな経済の形態として注目されている。家を宿泊施設として貸し出す「民泊」や、自家用車をタクシー代わりに利用できる「ウーバー」などが代表例に挙げられる▼「所有から共用へ」の転換はモノが売れなくなり経済活動の妨げになるとの懸念がある一方で、国内だけで10兆円規模の経済効果を生むとの試算も。遊休資産の有効活用で行き過ぎた大量消費・大量生産の抑制や、格差社会の是正につながるとの期待感もあるようだ▼考えてみれば、外出支援や庭木の手入れ、家事の支援、託児など、身近ですでに行われているシルバー人材センターや見守りボランティアなどの取り組みは、先進例といえないか▼介護保険法改正で介護予防・日常生活支援総合事業も徐々に始まり、支え合いの需要は一層高まる。課題も指摘されるが、共有型経済は地域内でお金が回る点も魅力。考え方をうまく生かせば、大きな力になりそうだ。資本が乏しい地方の活性化の可能性も含め、今後の動きに注目したい。

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