2017年04月16日付

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春という季節は気難しい。冬が終わってすっかり暖かくなったと思ったら、氷点下に冷え込む寒の戻りがある。好天が続いたかと思うと、雨が降る。前週も週初めは冷たい雨に見舞われ、雪やみぞれの所もあった▼小学校1年生だろうか。その朝に新しい黄色の帽子をかぶり、登校する子どもたちをあちこちで見かけた。友達同士の姿もあれば、集団登校で高学年に導かれて歩く子もいる。慣れない道のりだけでも大変なのに。傘を差して歩く姿に、「頑張って」と声を掛けたくなった▼空模様が良い日ばかりならいいけれど、残念ながら、天気に雨や悪天候はつきものだ。風でも伴っていれば、傘の外側から雨に吹きつけられ、ずぶぬれになる。足元も普通の靴なら水浸し。雨の日に外に出るのは大人でも気が重く、そしてつらい▼人生も同じだろう。いいこともあれば、きついこともある。決して片方だけということはない。苦しいことは少ない方が気持ちは楽だけれど、人はそんなときこそ、他人を思いやる気持ちや、慈しみの心が育つという。雨の日にも、その日にしか育まれない心があるのだろう▼いのちの詩人相田みつをさんに「肥料」という作品がある。「あのときのあの苦しみも あのときのあの悲しみも みんな肥料になったんだなあ じぶんが自分になるための」。雨の日も風の日も、ただひたむきに学校に通う新入生に前途あると信じる。

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