解読進む高島藩参勤交代 「道中記」刊行

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諏訪市博物館友の会古文書部会(松下芳敍代表、13人)は、高島藩が参勤交代をした当時の記録を活字に翻刻した「高嶋藩参勤交代道中記」を刊行した。同館所蔵の甲州道と上州道(中山道)での資料9冊分を解読して、行列の様子や道中での出来事を明らかにした成果の一環。23日午後2時から同館で一般向けに説明会を開く。

高島藩は明治時代に高島県になり、のちに筑摩県と合併した。公文書は県庁が置かれた松本市に移管されたが焼失。藩の記録は旧藩士家に残った覚え書き(メモ)と下書きのみ。2011年に発足した同会が毎月の学習会で各種古文書を解読する中で、「今後の高島藩の研究の一助となれば」と取り組み始めた。14年には甲州道中5冊分の研究成果を発表している。

今回は、上州道中も併せ資料を活字化。A4判、48ページで、7代藩主忠粛(ただかた)から9代忠誠(ただまさ)まで、寛政4(1792)年~慶応4(1868)年の江戸城に向かう「御参府の部」、諏訪に戻る「御帰城の部」で構成。高島城から甲州道は茅野市の上原八幡、上州道は下諏訪町の春宮上までの、行列の見送りや迎えの人員や衣装、道中はかごだけでなく徒歩や馬も使ったことなどがわかり、8代忠恕(ただみち)は中山道を使ったという。

同部会では個人所蔵の文献20冊も解読を進めており、第1集として博物館分がまとまり、松下代表は「来年度までには解読して完結させたい。高島藩の公的文書が無くなっている中で、活用してもらえればありがたい」と話していた。

道中記は170部を作成して、会員と関係団体に配布。一般には有料で販売する。問い合わせは諏訪市博物館(電話0266・52・7080)へ。

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