諏訪湖ワカサギ採卵不振 放流分「全量購入も」

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昨年7月下旬に起きた大量死の影響で低迷する諏訪湖のワカサギ採卵で、最終盤に当たる4月中旬までに遡上(そじょう)する親魚は増えず、依然として採卵作業ができていないことが20日、諏訪湖漁協への取材で分かった。漁協は、5月末まで採卵態勢を整えておく方針だが、全国120湖沼への卵供給についてはほぼ不能になったと説明。自湖放流分の全量を他湖産の卵で賄う可能性も出てきている。

諏訪湖は全国へのワカサギ卵の主要供給地。極度の採卵不振は過去にもあり「出荷不能」となったり、自湖放流の不足分を他湖から仕入れたことはあったが、全量購入となれば異例の事態だ。

漁協は、昨シーズン並みの5~6億粒は自湖放流したいとして、県外の複数の卵供給地と交渉を重ねている。

親魚の遡上は例年3月から本格化し、同中旬~4月中旬にピークを迎える。だが、今季は3月中旬を過ぎても漁獲がほとんどなく、注文を受けた湖沼に「現時点では出荷困難」と通知していた。最盛期は1日の漁獲量が100キロを超えることもあるが、漁協によると、これまでの最高は7キロで「1キロにも満たない日ばかり」という。

漁協は、貧酸素が原因とみられる大量死で8割のワカサギを失ったとみており「万が一の遡上に備えて捕れる態勢は維持していくが、魚は居ないとみられ、期待はできない状況だ」と藤森貫治組合長。「今年の夏に大量死が再発する恐れもある」と強調し、県などに対し「貧酸素の監視態勢強化は重要だが、併せて緊急的な対策を実行してほしい」と求めている。

昨季の採卵事業では26億7000万粒の卵を採り、全国約130湖沼に20億粒余りを出荷、残りを諏訪湖に放流している。

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