諏訪湖 水質目標を達成 昨年度調査

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諏訪湖の水質経年変化(第6期計画)

諏訪湖の2016年度の水質調査で、水の汚れを示す代表的な指標のCOD(化学的酸素要求量) の年間平均値は1リットル当たり4・4ミリグラムとなり、第6期水質保全計画(12~16年度)で定めた水質目標を初めて達成したことが21日、県が発表した調査結果(速報値)で分かった。CODは前年度比0・3ミリグラム減で目標値よりも0・1ミリグラム下回った。値は少ないほどいいとされ、ほかの指標でも改善傾向が見られた。

CODは目標値を達成したが、環境基準には達しておらず、引き続き水質浄化の取り組みが求められる。このほかの指標のうち富栄養化の原因となる全リンは14年度から3年連続で環境基準を下回り、前年度比では0・007ミリグラム減。同じく富栄養化につながる全窒素は0・02ミリグラム減の0・8ミリグラムとなったが、環境基準を大きく上回った。

測定は昨年4月から今年3月まで毎月1回、湖心、初島西、塚間川沖200メートルの3地点で実施した。結果は3地点の平均値。

目標値の達成要因について県諏訪地域振興局環境課は9~10月の日照時間が少なかったことから「(値を左右する)植物性プランクトンの発生が抑えられた」と分析。水質の改善傾向の要因については水草ヒシの除去の成果を強調する。

ヒシは水質浄化に一定の役割を果たすが、枯れて沈むと水質を悪くし、湖底貧酸素を引き起こす一因にもなる。同課は、県諏訪建設事務所が2013年度に導入したヒシ取り船の効果や官民組織「諏訪湖環境改善行動会議」の手作業による除去作業の取り組みを挙げ「CODの目標値は多くの団体の協力のおかげで達成できた」と感謝した。

第7期計画は年度内に策定する予定。CODや窒素、リンに加え、住民にとって分かりやすい水質指標として「透明度」を盛り込むかが焦点となる。水質指標をめぐっては「下層DO(下層溶存酸素)」を環境基準に追加することが決まっており、湖底貧酸素が課題となっている諏訪湖での目標設定も注目される。

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