ゴッホ「アザミの花」観賞を ハーモ美術館

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西洋絵画の巨匠フィンセント・ファン・ゴッホ(1853~90年)が描いた油彩「アザミの花」を深く鑑賞できる展覧会が22日から、下諏訪町のハーモ美術館(関たか子館長)で始まる。国内には数少ないゴッホの作品を鑑賞できる貴重な機会。同館は「アザミは下諏訪町にもゆかりが深い花。ゴッホの世界観や足跡に思いをはせ、じっくりと楽しんでもらえたら」。ゴッホの没後100年を記念して限定制作された、「星月夜」など代表作のタペストリー作品も併せて展示する。

「ゴッホの『アザミの花』とタペストリーを観る展覧会」と題した企画。

「アザミの花」は、所蔵品の貸し借りなどを通じて親交のあるポーラ美術館(神奈川県箱根町)から借り受けた。ゴッホが亡くなる1カ月前の1890年に制作。絵の具を厚く力強く塗り重ねる独特の画風で、画面中央に丸い花を配し、そこから放射線状にギザギザとした葉が広がる構図で、アザミを活力に満ち溢れた描写で表現している。

タペストリーは、ゴッホの没後100年に当たる1990年、オランダのファン・ゴッホ美術館が行った一大企画展の際に、「ひまわり」などの代表作を忠実に織物で再現したもの。優れた伝統工芸の集団が3年以上をかけて手作業で織り上げた作品で、代表作1点につき100枚の限定制作。ハーモ美術館では25種類、計50点のタペストリーをコレクションしており、うち「ひまわり」「星月夜」「自画像」「アルルの跳ね橋」など30点を厳選して展示する。

20日夕は「アザミの花」がハーモ美術館へ到着し、専門業者の手で慎重に館内へ展示された。関たか子館長は「本物が持つ力を実感する作品。所蔵館以外で鑑賞できる数少ない機会なので、ぜひ大勢の皆さんに楽しんでほしい」。またタペストリーも「絵を織物で再現しただけでなく、膨大な時を掛けて作り上げた工芸品としての魅力を併せ持つ。紡ぎ、染め、織り上げた巧(たくみ)の技を観てもらえれば」と話している。

5月21日まで。会期中無休。午前9時~午後6時。入館料は大人1200円、小中高校生600円(小中高生は土曜無料)。問い合わせは同館(電話0266・28・3636)へ。

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