諏訪の歴史に思いはせる 市内で関連イベント

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仮御霊屋を公開(温泉寺)=(上段)。遺品など35点を1日限定で展示(貞松院)

諏訪市湯の脇1の温泉寺にある高島藩主諏訪家墓所が2月に同市初の国史跡に指定されたことを受け、市内各地で22日、関連イベントが行われた。墓所を守る市民有志の「史跡御廟保存会」は仮御霊屋を特別公開。初代藩主頼水の正室の墓所がある貞松院(諏訪2)は「寺宝展」を1日限定で開いた。まちづくりの「すわまちくらぶ」は桜花らんまんの両寺中心に巡る市街地探訪の「ぶらりカフェ・諏訪塾」を行い、多くの地域住民が墓所や諏訪の歴史の知識を深めた。

仮御霊屋を公開 温泉寺

温泉寺では、二代藩主の忠恒の墓石を安置する仮御霊屋を開扉。八代藩主の忠恕までの墓石と家族の墓、家臣などが献納した石灯籠がある墓所内を、市生涯学習課文化財係の関沢佳久係長らが案内。「国指定の理由は墓標の形が特殊で、国替えが多い中、1カ所に並ぶのは珍しい」と説明した。藩主の戒名は金泥と朱で施され、忠恒の墓石は風雨にさらされずにまだ色が残り、参加者は興味深く見入っていた。

会社員の鷲田茂さん(55)=諏訪市沖田町=は「墓が大きくおわんを半分に切ったような形で、珍しいものが見られた。福井出身なので、転勤族にとって地域のことが分かりうれしい企画」と喜んでいた。

同保存会は参加者を飲み物と菓子でもてなし、小平武会長(80)は「諏訪を引き継いだ藩主に、多くの人が関心を持ちありがたい」と話していた。

遺品など35点を1日限定で展示 貞松院

貞松院での寺宝展は、所蔵する貞松院の遺品中心に35点を本堂や庫裏に展示。子どものけがれを払う天児や犬張り子、なぎなた、実家の紋入りの膳具などがあった。県シニア大学同期の仲間と来場した金井利子さん(80)=茅野市本町=は「近くに住んでいても見たことがなかったが、江戸時代のものがきれいに保存されていて素晴らしい」と感激していた。

展示解説では市博物館学芸員の中島透さんを講師に、100人以上が聞いた。宝物と諏訪家の関係を話し「頼水から頼晴までの3代の諏訪家は、世の中動乱の時。判断を誤れば今の諏訪はなく、貞松院は諏訪家を陰で支えた1人」と評した。

同寺ではゆかりのある松平忠輝の遺品も紹介し、山田雄道住職は「多くの宝物、文化財のある諏訪のまちは『いいなあ』と理解してもらえれば」と話していた。

ぶらりカフェで30人が史跡巡る すわまちくらぶ

諏訪市のまちづくりの拠点「すわまちくらぶ」は、ぶらりカフェ・諏訪塾を「高島藩、諏訪家の史跡を巡る」をテーマに行った。約30人が参加し両寺院を中心に、市街地の神社や寺院、史跡を巡り城下町の春の風情を味わった。

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