木質ペレット1億円突破 上伊那森林組合

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ペレットボイラーが稼働する信州高遠温泉さくらの湯。燃料となる上伊那森林組合の木質ペレットの売り上げが昨年度初めて1億円を突破した=24日、伊那市高遠町

上伊那森林組合は24日、昨年度(昨年3月~2月)の木質ペレット販売量が前年比33%増の2655トンと過去最高を更新し、2004年度の事業開始以来、売り上げが初めて1億円を突破したと明らかにした。ペレットストーブに加え、給湯にも利用するペレットボイラーの普及で需要が拡大し、販売量を押し上げた形。今後5年間の運動方針にも木質バイオマス事業の強化を盛り込み、さらなる需要拡大を目指していく。

森林組合によると、大型ペレットボイラーは公共施設を中心に計17台あり、昨年度は伊那市高遠町の信州高遠温泉さくらの湯や、同市の学校給食センター、駒ケ根市の保育園が新規導入。環境意識の高まりでペレットストーブの設置台数も増えているが、ボイラーは使用量がより多く通年需要も生み出している。

ペレットは、木材を粉砕したおが粉を圧縮し棒状に固めた木質固形燃料。森林組合は地元産の間伐材を活用した「ピュア1号」を製造販売する。さくらの湯によると、浴場の湯の加温用に使っており「灯油とペレットの併用だが、稼働状況は順調です」と支配人の保科宗正さん。利用者から「湯がまろやかになった」との声も聞かれるという。

森林組合は、 農業用施設の温風機などへの利用も拡大したい考えで「品質も全国的に高い評価を得ている。環境負荷が少なく、 安心して使用できる燃料として供給責任を果たしたい」と担当者。森林整備からの素材を無駄なく、 効率的に使い切る取り組みを推進したいとしている。

伊那市美篶の信州INAセミナーハウスで 開いた通常総代会で報告した。 昨年度は木質バイオマス事業が好調だった一方で、建築・木材加工部門の 苦戦や公共土木事業の受注減などが響いて約150万円の赤字決算となった。

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