2017年04月26日付

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少し前、お笑いタレントがテレビ番組のインタビューで「才能がない者は努力しても無駄」という趣旨の発言をして話題になった。一定の影響力のある芸能人が「努力」という道徳観に一石を投じた形で、ちょっとした論争になった▼かつてサッカーに打ち込み「血反吐を吐くような思い」をしたが、報われなかった経験が背景にあるという。とかく過激な言動がもてはやされるネットでも、最初は努力してみなければ才能があるかどうかさえ分からない、努力の過程も大事ではないかといった冷静な意見も見られた。同感である▼そもそも何をもって成功というかは難しい。かのタレントもサッカーでは大成しなかったけれど、いろんな経験があっからこそ現在の地位を確立したのではないか。結果論ではあるが、努力はどこかで血となり肉となっているはずだ▼SFでは「パラレルワールド」という題材がよく取り上げられる。並行するもう一つの世界。もしあの時、違う選択をしていたらどうなっていたか―。誰でもそんなことを夢想することはあろうが、後戻りはできない。だから後悔しないよう、今、この一瞬に全力を尽くすしかない▼新年度が始まって1カ月が過ぎようとしている。慣れない毎日を送っている新社会人もいることだろう。かく言う自分も新たな環境に身を置くことになった。いくつになっても成長の途上と信じて経験を糧にしたい。

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