絹文化継承・発展を 岡谷で初のフォーラム

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「伝統ある日本の絹文化を未来へ」をテーマに掲げ、第1回目となる「日本絹文化フォーラム2017」が28日、岡谷市の岡谷商工会館で開かれた。全国各地の蚕糸・絹業関係者や研究者、シルク産業などを学ぶ高校・大学生ら約300人が参加。講演や活動事例発表などを通じて「絹文化」の現在に理解を深めた。

フォーラムでは最初に、林新一郎岡谷商工会議所会頭が「絹文化をいかに継承・発展させるか」と題して提言。家業の豊島屋が幕末の繭糸問屋から始まったことなどを紹介しながら、「新たなシルク産業の開拓と同時に、決して変えてはいけない昔ながらの絹の良さを伝承していくことも大切」と呼び掛けた。

続いて小林芳雄大日本蚕糸会会頭が「わが国の蚕糸業の現状と大日本蚕糸会の役割」と題して基調講演。蚕糸業の新たな展開として、純国産絹製品の需要拡大対策や蛍光シルクなど、新しい機能を持つシルク生産の取り組みを紹介した。大日本蚕糸会蚕業技術研究所の井上元所長は、「蚕品種の特性を活かした絹織物」と題して、糸質に優れ糸量も良好な1950年代までの蚕品種に注目していることなどを話し、「蚕品種の特性を活かす形で純国産の良いものづくりが進み、日本の絹文化が社会の中で展開していくことを望む」と期待を込めていた。

フォーラム後半は絹を使う立場から、和文化研究家の中谷比佐子さんが「自然法則にかなった着物文化」と題して着物と絹の効用を、諏訪市の「染と織やまだ」の山田恒社長が「蚕糸・絹業連携『諏訪の絹』の誕生」と題し、「諏訪の絹」によるオリジナルの着物づくりを紹介した。

最後に「伝統ある日本の絹文化を大切にし、これからの日本の新しい絹の道を切りひらくことが、日本の絹文化を未来へつなげていく」とするフォーラム宣言を採択。「シルクの日」の4月29日に「シルクフェアinおかや」を開く岡谷市で、前日の28日に毎年フォーラムを開催していくことを確認した。

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