花見茶屋に後継者 下諏訪の水月公園「江戸家」

LINEで送る
Pocket

下諏訪町の水月公園で毎年春に花見茶屋「江戸家」を出店し、今春限りで身を引くと決めていた同町在住の田中里美さん(79)に後継者が見つかり、桜の名所として知られる公園唯一の茶屋が来春以降も存続する見通しとなった。店を引き継ぐのは、町内でライブハウスなどを経営する川田和成さん(66)。「江戸家の伝統を継承しつつ、若い花見客がもっと増える工夫もしていきたい」と来春のシーズンを見据える。

江戸家は今年が開業51年。田中さんが公園を管理する町から使用許可を取り、花見の季節限定で出店している。親戚から人手も借りるなどして、自ら花見客を迎えてきたが、ここ数年は年齢とともに足が衰え、日々の切り盛りが困難に。シーズン準備の小屋組みの力仕事も難儀で、閉店を覚悟するようになった。

シーズンの最初に、自分が茶屋を出すのは今春限りと決意を固めた。合わせて「店の道具や資材を譲るので、引き継いでくれる人を」と後継者を求めたところ、家が近所で旧知の川田さんが名乗りを挙げてくれた。

岡谷や諏訪からも事業継承の申し入れがあったが、「下諏訪の人にやってもらうのが一番。以前に『俺の後をやってくれないか』と声を掛けたこともあったので」と、川田さんに後を託すことにした。

田中さんは25日で今季の営業を終えており、「町のみんなから『やめないで』と言われて困っていた。後継者ができて本当にほっとした」。

川田さんは経営するライブハウスの従業員や仲間らと協力して茶屋を運営するつもりで、「店の名前は変えずに、長く親しまれた『江戸家』としたい。シーズン中の週末に音楽イベントを開くなど新たな試みも入れながら、花見客を歓迎できればいい」と話している。

おすすめ情報

PAGE TOP