長谷川恒男記念庫3年目 思い出語り合う場に

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長谷川さんの愛用品や遺品、登山年譜などが展示されている記念庫。右から3人目が妻の昌美さん

欧州アルプス三大北壁冬季単独初登攀の記録を持つ世界的な登山家、長谷川恒男さん(1947~91年)の愛用品や装備、写真などを集めた茅野市玉川の「長谷川恒男記念庫」で29日、開館3年目の公開が始まった。長谷川さんを慕う人たちが思い出を語り合い、困難な北壁に単独で挑み続けた登山家の生き方に思いをはせている。

記念庫は、長谷川さんが人生初の冬山を経験し、山岳ガイドとして講習生と何度も通った八ケ岳西麓の美濃戸口近くの太陽館内に併設されている。アルパインガイド長谷川事務所(東京)の代表で妻の昌美さんが大町山岳博物館(大町市)などから遺品を集めて2015年5月に開館。年間に約200人が訪れるという。

長谷川さんは1991年10月10日、当時未踏峰だったパキスタン北部のウルタルII峰(7388メートル)を登山中に雪崩れに遭遇し、43歳で亡くなった。昌美さんは長谷川さんの遺志を受け継ぎ、夫の墓がある麓の村に学校を建設。現在1000人の子どもが通っているという。

昌美さんは「北壁を単独で登った長谷川恒男というクライマーを若い人たちに知っていただけたら。仲間とお酒を飲みながら、山を語り合うのが彼の生き方だった。そうやって彼の思い出を語り合う場所になれば」と話している。

公開日は10月29日までの土曜、日曜の各日午前10時~午後4時。入場無料だが、事前の電話連絡が必要。昌美さんは30日まで記念庫に滞在する。観覧の申し込みは、武藤昭さん(携帯090・8726・6719)へ。

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