リニア関係に重点配分 上伊那振興局

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地域振興推進費で実施予定の主要6事業

県上伊那地域振興局は1日、局長の裁量で執行できる予算(地域振興推進費)で実施予定の主要6事業を示した【表参照】。リニア中央新幹線が開業する10年後を見据えた交通の基礎調査や実証実験を行うほか、手軽に登れて観光資源にもなり得る中低山の保護と利用のあり方を検討する。上伊那の県現地機関が組織横断的に取り組む重点政策テーマや、観光に弱いといった地域課題を踏まえて選定した。

県は今年度、地方事務所に代わり10圏域に新設された地域振興局の予算として1億円を計上。上伊那には956万円が配分されており、堀田文雄局長が取材に対して明らかにした。

リニア関係では3項目を選定した。開業後、大幅に短縮する国際空港との時間距離を重視し、インバウンド(海外からの誘客)促進に向けた旅行会社対象の「伊那谷視察ツアー」を計画。飯田市に設置される県内駅と上伊那との交通需要を予測したり分析したりし、「望ましい交通体系の検討に役立てたい」という。

将来、リニア効果を圏域内に行き届かせるため、観光拠点を巡るモビリティー(バスやタクシーなどの乗り物)の実証実験にも取り組む。

管内には二つの県立自然公園があり、その中低山は自然体験や環境教育などの場として活用が広がる可能性があると判断。地元関係者を交えた検討組織を年度内に設立する考えだ。子ども向けイベントは「JR飯田線を活用し、郷土愛を育む内容にしたい」としている。

各事業の予算額は未定。活用予定事業は他にもあるという。堀田局長は「リニアによる流動(人の動き)拡大を見据えた事業に重点的に配分した」と説明。「試験的事業もあるが、10年後に向けて取り組まなければならない内容ばかりだと考えている」と話している。

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