静物テーマの近現代絵画 サンリツ服部美術館

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「静物」をテーマにした作品を展示

諏訪市湖岸通り2のサンリツ服部美術館は、近現代絵画展「静物―花開く表現」を開いている。故服部一郎・セイコーエプソン元社長の収集品の中から、花や果物など自然物を描いた静物画と、時計や楽器など身の回りの道具を題材にした作品合わせて24点を展示している。

フランスを拠点に世界的に活躍した巨匠、マルク・シャガールの「世界の朝」は、ナチスの迫害から逃れて亡命していた米国から、パリに帰還した1948年に制作。シナゴーグ(ユダヤ教会堂)のある夜明け前の街に、夜明けを告げる鶏や時計、寄り添う男女のカップルなどが描かれている。「戦争が終わった喜びが表現されていると解釈することもできる」と木村裕美学芸員。

服部さんが懇意にしていたスペインの画家アントニ・クラーベの作品も展示。「皺(しわ)の寄った布と時計の文字盤」は、服部さんがクラーベに制作を依頼した連作「時計シリーズ」の一つ。画面に紙や金属板、アルミ缶のふたなど、時計を思わせるさまざまな素材が取り入れられている。

洋画家萩谷巌の油彩「マジョリカの壺 ばら」は、厚塗りの赤や黄色のバラの存在感が強く、生命力を感じさせる。一方、日本画家奥村土牛の「スペインの壺」には清楚な1輪のバラが描かれている。木村学芸員は「2人の表現の違いを見てほしい」と話す。

9月18日まで。午前9時30分~午後4時30分。祝日を除く月曜休館。6月5~9日は展示替えで休館となる。問い合わせは同館(電話0266・57・3311)へ。

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