上諏訪温泉がわかる 諏訪市博物館企画展

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温泉旅館の番傘やはっぴなども展示する諏訪市博物館「上諏訪温泉ものがたり」

諏訪市博物館で企画展「上諏訪温泉ものがたり―いで湯のまちの歴史と文化―」が開かれている。諏訪市市街地で湧出する温泉の利用や開発の歴史を、縄文時代から1980年代までの史料や文献、写真などで紹介した。8月27日まで。

同市内の共同浴場閉鎖の話題もあり、「住民には当たり前の温泉を、改めて地域の温泉文化や資源を大切にして、観光客には上諏訪温泉の魅力を知ってほしい」と初めて企画した。

展示品の、JR上諏訪駅前の遺跡から出土した1万年前の縄文時代草創期の土器や石器には硫黄が付着。温泉が湧いた痕跡があり「縄文人が温泉を知っていたか利用していたのか、想像力をかき立てる」と同館。江戸時代は、高島城周辺で使われた引湯用木管や3代藩主忠晴が描いた武士の浴場「虫湯」を記載した「路行記」などを展示した。

生活との関わりで、洗濯や野沢菜洗いに使う土湯(つちゆ)、共同タンクの汲湯(くみゆ)、学校浴場など昭和初期と現在の写真で紹介。ほかに、旧制諏訪中学校(現諏訪清陵高校)の三澤勝衛教諭が乱掘で湧出量が減り温泉の保護を目的に調べた研究発表書、清水町にあった上諏訪温泉競馬場の優勝旗もある。3月に閉鎖した精進湯ののれんや組合規約書、行政と共同開発した市内企業の温泉ポンプなど、独自の温泉文化を築いた興味深い史料が並ぶ。

館内では、1981年に湖岸通りのあやめ源湯で温泉熱と蒸気で発電を試みた映像も上映する。関連イベントとして、5月13日午後1時30分から展示解説、同27日午前9時から温泉史跡を巡るウオーキングなどがある。

月曜休館。問い合わせは諏訪市博物館(電話0266・52・7080)へ。

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