2017年05月05日付

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子どもの頃の宇宙空間のイメージは「宇宙戦艦ヤマト」「銀河鉄道999」といったアニメの世界から得ただろうか。とは言っても単純に漫画を楽しんだだけで、具体的に宇宙を身近に感じていたわけではなかった▼2015年7~12月に国際宇宙ステーションに滞在した宇宙飛行士の油井亀美也さんが諏訪市で講演した。会場には子どもの姿も目立った。宇宙の話を直接聞ける貴重な機会になっただろう▼09年に宇宙航空研究開発機構(JAXA)の宇宙飛行士候補者として訓練を始め、ソユーズに搭乗して宇宙に行くまで6年余かかったが、他の飛行士に比べて早いという。講演後の質問コーナーでは子どもたちから次々と質問が出ていた▼10年に宇宙飛行した山崎直子さんは東大出身の宇宙飛行士。外からはエリートと映るが、「日本中どこにでもいる、ごく普通の、ちょっと夢見がちな女の子だった」と自著「夢をつなぐ│山崎直子の四〇八八日」に書いている。子どもたちにとっては勇気づけられる言葉だろう。積み重ねた努力は並大抵なものではなかっただろうけれども▼1990年に秋山豊寛さんが日本人で初めて宇宙飛行してから四半世紀余。宇宙に行った日本人は11人に上る。油井さんの講演会では、「宇宙飛行士になりたい」と話す子どももいた。アニメの空想世界から飛び出した具体的な話は子どもの夢を育む力になっているに違いない。

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