床の間を彩る道具 サンリツ服部美術館企画展

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企画展「床飾り」の後期展を開催しているサンリツ服部美術館

諏訪市のサンリツ服部美術館で企画展「床飾り~もてなしの心をうつす道具」の後期展が開かれている。同館所蔵の重要文化財を含む絵画や書の掛け軸12点を入れ替えた。床の間を彩る掛け物や香合、花入れなど約50点を時代や季節で組み合わせ、もてなしの歴史を感じる空間となっている。6月4日まで。

テーマごと全3章で紹介する同展。第1章「会所飾り」は、室町時代の中国の唐物中心に展示。舶来物を並べ豪華さで権力を誇示した時代で、軸は絵画が多い。今回は牧谿作と伝わる「睡虎図」、重要文化財の因陀羅筆の「寒山拾得図」などを展示した。
 第2章「茶室飾り」は桃山~江戸時代で、日本の陶芸技術が発展して軸は書が多くなり、豪華さがそがれて現在の茶席に通じる作品。僧侶の沢庵宗彭の一行書「煩悩即菩提」、松平不昧の「茶灼の文」、拾遺和歌集を断簡した「壬生忠岑像」などがある。

第3章「待合飾り」は、茶会を案じさせる前室に飾った床飾り。俵谷宗達作と伝わる「紫陽花扇面図」は、前期展からの「鯉蒔絵硯箱」と共に、展示時期に合った飾りとなっている。

個々の収蔵品を組み合わせた珍しい企画展で、学芸員の藤生明日美さんは「日本独特のもてなし文化が昔からあったことを知ってほしい。この機会に鑑賞を楽しんで」と話している。

15日午後1時30分から、美術講座「日本が伝えた中国絵画~宋元の墨戯を中心に~」を同館で開く。講師は実践女子大学の宮崎法子教授。定員60人。入館料のみで参加できる。事前申し込みが必要。

開館時間は午前9時30分~午後4時30分。月曜休館。問い合わせは同館(電話0266・57・3311)へ。

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