御柱の縁大切に 諏訪地方へ用材搬出 辰野で準備

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「御柱がつないだ縁を大切にしていきたい」―。諏訪大社上社の御柱用材を山出しの出発点に運ぶ準備が進められた24日、辰野町横川の観光施設「かやぶきの館」では、積み込み作業を見守る地元住民の姿もあった。「御柱を目当てに諏訪から大勢の方々が来られ、交流できた」と川島区区長の根橋透さん(67)。8本は25日、大祭の舞台に旅立つが、諏訪の住民との末永い交流を望んだ。

施設は御柱用材を調達した横川国有林の麓にあり、用材調達の「恩返し」の気持ちを込め、伐採後の昨年11月中旬から敷地内に8本を安置してきた。「祝御柱祭」ののぼり旗を作るなど地元も歓迎ムード一色に。24日、「最後の見納め」と足を運んだ同町横川の女性(65)は「ご神木がこの地から出るのはうれしい限り」と話した。

施設によると、御柱見学で諏訪からの来訪者が増え、約4カ月間の売店と食事処の売り上げは、それぞれ平年の2倍に達した。御柱を目当てにした県外客もおり「知名度が上がった」と実感する。御柱用材の一般公開に先立つセレモニーでは、諏訪と辰野の住民たちが木やりや太鼓演奏を披露し合った。

上社御柱祭安全対策実行委員会事務局次長の笠原透・中洲地区大総代(69)は「初めての試みばかりだったが、辰野町、川島区の皆さんが協力してくれた。歓迎ムードが何よりうれしかった」と感謝の言葉を繰り返した。

「御柱によってかやぶきの館も、区内も活気付いた。諏訪とのつながりが続くことを望みます」と根橋さん。上社山出しは初日と2日目を見物する予定でいる。「安全で、皆さんが喜んでくれるお祭りになってほしい」。25日はそんな願いを胸に込め、8本の出発を見送るつもりだ。

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