2017年05月09日付

LINEで送る
Pocket

中学教諭の約6割が週60時間以上働き、亡くなった場合に過労が原因だと認められる目安を超えている―。文部科学省が実施した2016年度の公立小中学校教員の勤務実態調査結果で明らかになった▼全国の小中各400校を選び、16年10月から11月の7日間の勤務時間について、校長や教諭などの職位別、授業や部活動、会議などの仕事別に調査し、約1万9000人から回答を得た。教諭の平日1日当たりの勤務時間は、小学校で11時間15分、中学で11時間32分。10年前より小学校は43分、中学は32分増加した▼学力低下の指摘を受けて、授業時間を増やした2008年からの教育方針の転換が主な原因とみられる。先生たちは一昔前に比べて確実に忙しくなっている。少子化によって子どもに過度な期待をかける保護者への対応も難しくなっているという▼「午前7時前に自宅を出て帰宅は午後9時、10時。休みの日でも学校に行かなければ間に合わないときもある」。小学校教諭の家族から聞いた話だ。ベテラン教諭は「今の若い人たちは運動部の顧問をやりたがらない。このままでは将来、引き受ける人がいなくなる」と危機感を抱いていた▼多くの教諭たちが多忙な毎日を過ごしている。先生が疲れていれば、将来を担う子どもたちの成長にとって大きな影響を及ぼすだろう。教育現場こそ、働き方の改革が急務だということを思い知らされた。

おすすめ情報

PAGE TOP