諏訪地域 トラベルサポート実行委を設立

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「足腰が不自由だったり、障がいがあったりしても心から旅行を楽しみたい」というニーズを諏訪地方に取り込もうと、医療、介護、宿泊、飲食業者などが8日、「諏訪地域トラベルサポート実行委員会」を立ち上げた。要介護の高齢者、障がい者らを迎え入れる環境整備、サポートする人材の育成、情報発信などを行う。障がいの有無にかかわらず誰もが気兼ねなく楽しめる観光「ユニバーサルツーリズム」の先進地域を目指す。

ユニバーサルツーリズムは国や県が補助、促進事業などを設けて民間事業者への浸透を促している。だが、同実行委副委員長に選任された森田勝己さんによると、宿泊施設のバリアフリー化などは進みつつあるが、専門的な見地と介護技術を有し、対象となる家族らの旅行を支援できる「地域トラベルサポーター」の養成が十分な地域は国内にはほとんどないという。諏訪地方では昨年度から養成が始まり、すでに60人いるが、いずれも介護、看護職の副業として空き時間に協力しており、専任のサポーターはいない。

実行委の設立を確認した第1回委員会は諏訪市商工会館で開き、委員長にはホテル鷺乃湯(諏訪市湖岸通り)の伊東克幸社長を選任した。今年度はセミナーを通じて「ユニバーサルツーリズム」の考え方を地域に浸透させるほか、トラベルサポーターを引き続き養成する。5、6月にはモニターツアーとして、トラベルサポーターの介助支援付きの温泉入浴イベントをRAKO華乃井ホテル(同市高島)で計11回開く。このほか、バリアフリー化などの情報収集、発信を積極的に行う。

すでに独自で要介護の高齢者や障がい者を受け入れる観光メニューを開発、発信している富士見高原リゾート(富士見町境)の藤田然営業企画室課長は「介護が必要でも、障がいがあっても家族で旅行ができる喜びはその家族にとっての自信につながる。ユニバーサルツーリズムが諏訪地方全体に広がれば、諏訪の観光の新たな切り口となる」と期待を寄せる。一方でユニバーサルツーリズムの概念が十分に浸透していない現状から受け入れに慎重な施設もあるとみられる。伊東委員長は「取り組みの必要性に共感する施設は多く、今後ニーズは高まるのは間違いないが、現状では二の足を踏む施設もあるだろう。そのあたりのバランスも考えていきたい」と話している。

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