茅野市に子どもの居場所 どんぐりカフェ開設へ

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「子どもの貧困」が社会問題化する中、茅野市更生保護女性会(笠井嘉代子会長)と市食生活改善推進協議会(宮下昇子会長)、テンホウ・フーズ(諏訪市)が協議会をつくり、市内の小中学生に食事や学習支援、多世代交流を提供する「どんぐりカフェ(仮称)」を開設する。29日に設立の会を行い、7月下旬にも第1回のカフェ開設を目指す。市内で同様の事業を行う団体とも連携協力し、「地域の子どもは地域で育てる」取り組みを展開する計画だ。

笠井会長が9日、JR茅野駅前のマリオローヤル会館で開いた諏訪大社ロータリークラブの例会で講演し、県が普及を進める「信州こどもカフェ」を踏まえた新たな取り組みとして構想を語った。

それによると、まず3団体・企業で協議会をつくり、29日午後4時から市ひと・まちプラザで設立の会を開く。カフェの開設場所は未定だが、市内10地区にある市コミュニティセンターや諏訪中央病院などを想定。食改とテンホウが協力した食事提供や調理体験、教職員OBや大学生による学習支援、高齢者などとの多世代交流を行う。月1回程度開く予定だ。

県更生保護女性連盟会長でもある笠井会長は、子どもの貧困が身近に存在することを強調。戦災孤児に手を差し伸べた更生保護女性会の原点に触れ、「戦後の女性たちの『ほっとけない精神』を受け継ぎ、今の子どもたちのために何かをしなければいけない。多くの方に力を貸してほしい」と協力を呼び掛けた。

「三世代家族サービス」など家族支援に取り組むテンホウ・フーズの大石壮太郎社長(44)は取材に、「将来を担う子どもたちのために何か協力ができれば。食を通じて働く喜びや感謝する心、コミュニケーションの大切さを伝えられたら」と話した。ギョーザやラーメンといった食材提供も検討しているという。

茅野市教育委員会によると、今年3月現在の市内小中学校の児童生徒は4686人。このうち就学援助費を受給する児童生徒は511人(10・9%)で、10人に1人が生活保護など経済的に困窮した家庭で暮らしている。

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