2017年05月11日付

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連休中に訪れた人もいるかもしれない。福岡市で開かれた「博多どんたく」には今年も200万人以上の人出があったという。長野県の人口に匹敵するにぎわいにはあらためて驚かされる▼どんたくはオランダ語で休日を意味する「ゾンターク」が語源とされる。もはや死語かもしれないが、午前で仕事や学校が終わり、午後が休みになることを「半ドン」と言った。どんたくから派生した俗語という。かつての土曜日がそうだった。週休2日制や学校週5日制になる前のことである▼子どもの頃、土曜日は特別な日だった。「何して遊ぼうか」。半日で学校が終わると、そんな算段をしながら帰る。この日だけはどの学年も一斉に下校するから、同じ地区の子どもが自然に集まって遊ぶことも多かった。今みたいにテレビゲームやスマホはない。もっぱら野球やドッジボールに興じた。懐かしい思い出である▼土曜日が休みになり、家族と過ごす時間が増えたり、地域での体験活動や社会体育に充てられるようになったりしたことは歓迎すべきことなのだろう。それでも半日休みのプレミアム感は大きかったように思う▼もう元に戻すことは難しいだろうし、習い事をしている子どもが増えたり、事件や事故も心配されたりするから、かつてのようなわけにはいかないだろう。のびのび育てたい―そう願いながら、制約が増える現状には忸怩たる思いになる。

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