希少クマタカ剥製に 来月1日伊那合庁で公開

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たくましい足と鋭い爪を持つクマタカの剥製。県上伊那地域振興局が6月1日に一般公開する

上伊那地方の県希少野生動植物保護監視員らが、2月に中川村で死んでいるのが見つかったクマタカを剥製にし、11日、県上伊那地域振興局に貸し出した。絶滅危惧種の大型猛禽類で、横じまが入った尾羽や中型動物まで捕らえる大きな爪を持つ。県天然記念物ブッポウソウの剥製も借り受けた振興局は、「地域の皆さんが間近で観賞できる機会を設けたい」として、6月1日に伊那市荒井の県伊那合同庁舎で2体を公開する。

クマタカは2月3日、同村桑原の池に落ちている状態で発見された。羽にヒノキの葉が付着し、外傷があったことから木への衝突死とみられている。体長80センチの成鳥で、両翼を広げた長さは150センチにもなる。「雄雌の判別は難しい」という。

同監視員で「ブッポウソウの里の会」役員の初崎津釣(つつる)さん(62)=中川村=が剥製にすることを提案。日本野鳥の会伊那谷支部・前支部長の小口泰人さん(75)=駒ケ根市=の協力を得たり県への手続きを済ませたりして、諏訪地方の業者に加工を依頼した。

一方、ブッポウソウは体長20センチ。10年前の5月に中川村の小渋湖近くで見つかった衝突死個体で、その後すぐに剥製にしたという。

6月1日は合同庁舎2階の201号室で午前10時~午後3時に公開し、写真パネルも展示する。振興局の堀田文雄局長は2体の迫力と美しさにくぎ付けとなり、「希少な鳥が間近で見られる貴重な機会になる」と来場を呼び掛けた。

クマタカは年間を通して同じ地域の森林地帯で生息。タヌキやノウサギ、キジなどを捕らえており、「その生息地は自然が豊かな証し」と小口さん。初崎さんは「クマタカもブッポウソウも保護しなければならない種。今回の公開が自然環境の大切さに目を向ける機会にもなれば」と話している。

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