田辺堰を水辺の空間に 散策路や護岸改修

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住民らに自然に親しんでもらおうと散策路を整備する田辺堰(新川)

諏訪市上金子、神宮寺、田辺の住民でつくる田辺堰改修委員会(矢澤英一会長)が、3地区にまたがる用水路「田辺堰」(新川)沿いの一部に散策路を整備する。自然に配慮して護岸も改修し、地元住民や観光客らに水辺のある空間に親しんでもらう。歴史ある堰に焦点を当て、見つめ直すきっかけにする。

田辺堰は1803(享和3)年の高島藩による宮川の直線化工事で生み出された旧宮川の河川敷を利用した用水路。現在は宮川に架かる「どんどん橋」付近で取水し、田辺で宮川に流入する全長4・6キロ。河床の幅は1・6メートル。水田のかんがい用水として利用している。

今年度は「諏訪上社大祝諏方家住宅」(大祝邸)北側付近から下流の用水右岸(上金子)の214メートル区間に砕石を敷いて散策路を整備する。周辺にある「上社の杜・歴史の散歩道」と接続する形で設ける。ドウダンツツジやヤマブキ、コブシなどの植栽も計画している。

水量が減る10月以降には丸太や自然石を使って一部の護岸を改修する方針。夏に舞うホタルの生息数増加も目指す。

来年度以降、用水左岸の神宮寺側の散策路整備も検討する。

堰の周辺には大祝邸や千躰仏地蔵堂といった文化財がある。委員会事務局の八幡義雄さん(67)=田辺=は「移り住んだ人はここが宮川だったことを知らない人も多いと思う。荒らさずに有効利用したい」と話している。

今年度の事業費は約290万円。うち217万円余は県の地域発元気づくり支援金を活用する。

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