伊那中央病院「里帰り出産」再開へ 7月予定の妊婦から

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伊那中央病院(伊那市)は来年度から、産科医不足を理由に設けていた妊婦の受け入れ制限を解除し、地域外に住む妊婦が地元に戻って出産する「里帰り出産」の受け入れを再開することを決めた。7月1日以降に出産を予定している妊婦を対象に、5月ごろから妊婦健診の受け入れを始める予定。

25日の伊那中央行政組合議会全員協議会で報告した。説明だと、来年度、信大病院からの派遣で常勤の産科医が1人増えるほか、駒ケ根高原レディスクリニック(駒ケ根市)、菜の花マタニティクリニック(伊那市)の開院で地域内に出産可能な医療施設が増えたため、同病院の負担が軽減し里帰り出産の受け入れが可能になると判断した。

上伊那地方では産科医不足から辰野病院(辰野町)で2005年、昭和伊南総合病院(駒ケ根市)は08年に産科医が不在となり、伊那中央病院に産科医を集約。この結果、年間出産件数が1000件を超えるなど同病院に出産が集中し、医師1人当たりの出産件数も「限界」とされる年間150件を大幅に超えたため、08年4月から里帰り出産の受け入れを中止していた。

今年度は常勤3人、嘱託1人、信大病院からのパートタイムの応援1人で対応。2月末現在で出産件数は711件、1人当たり出産件数は168・6人だった。来年度は常勤4人、嘱託1人で対応。産休・育休中の産科医2人も年度内に復帰を予定しているという。

同病院は里帰り出産の受け入れ再開により、出産件数は2~3割程度増える可能性があると見込んでいる。

川合院長は「地域の強い要望があったが、なかなか実現できずに申し訳ない気持ちがあったので、率直にうれしく思う。里帰り出産受け入れ再開が地域の少子化対策にもつながれば」と話した。

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