2017年05月20日付

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FMラジオの番組運営に関わる友人によると、ラジオは視聴者の声が直接的に届くのが魅力という。話し手と聴き手の距離が近いメディアと言える。あるパーソナリティーが「ラジオの前の一人に話し掛けているつもりでマイクに向かっている」と話していたのを聞いたことがある▼学生時代はラジオのお世話になり、聴いた番組を話題に友人と盛り上がった。国内初のラジオ放送は1925(大正14)年にさかのぼる。深夜ラジオ番組を代表する「オールナイトニッポン」は今年、放送50年を迎える▼ロックバンドRCサクセションの名曲「トランジスタラジオ」は、世界中の音楽をラジオを介して夢中になった雰囲気が伝わる。そしてラジオは音楽を楽しむばかりではない。災害時でも威力を発揮する▼総務省によると、東日本大震災に伴う臨時災害放送局は岩手県、宮城県、福島県、茨城県の計28市町に30局が開設され、被災者の暮らしに密着した情報を提供した。8月15日に諏訪湖上で開く諏訪湖祭湖上花火大会は4年前、激しい雷雨に見舞われて途中で中止になった。観客への情報伝達が課題になったのを受け、その後の大会では主催者が携帯ラジオを持って来るよう呼び掛けている▼インターネットによる情報入手が全盛の現代。若者のラジオ離れも言われるが、どこでも気軽に聴けるのがラジオの良さ。その存在や価値がもっと見直されていい。

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