アツモリソウ開花 上農高生が無菌培養

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初めて開花した上農高の生徒が無菌栽培で育てたアツモリソウ

南箕輪村の上伊那農業高校で、生徒が無菌培養で育ててきたアツモリソウが初めて開花した。同校のバイオテクノロジー(バイテク)班は2007年からアツモリソウの無菌培養に取り組んでおり、開花させるのが夢だった。昨年から行っている美ケ原高原(松本市)に自生するアツモリソウ個体群の保護回復事業にも弾みがつきそうだ。

バイテク班はアツモリソウの種子を無菌状態で培養し、人工栽培苗の増殖に成功しており、今回開花したアツモリソウは最初に培養した株の一つ。花の色から釜無ホテイアツモリソウとみられる。種子を発芽させ人工培地に移植して、学校の室内で育成管理を続けてきた。

同校は昨年から県のアツモリソウ保護回復事業の認定を受けており、美ケ原高原に自生するアツモリソウの種子を採取。無菌栽培による増殖に取り組んでいる。今回の校舎内での開花条件の研究に応用する予定だ。

「アツモリソウは10年に1度しか花を咲かせないといわれ、開花を確認したときは飛び上がって喜んだ。開花したという実績を次の研究・実験に生かしたい」と、バイテク班顧問の有賀美保子教諭(40)。3年生の西條雄真班長(18)=伊那市高遠町=は「先輩から引き継いだ株が、自分たちが在校しているときに開花してくれてうれしかった。後輩にも大切にしてほしい。この開花を美ケ原高原のアツモリソウ増殖につなげたい」と話している。

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