千利休の「待庵」展示 かんてんぱぱホール

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かんてんぱぱホールに「待庵」の復元作を展示している北村さん

長野市の数寄屋大工、北村幸雄さん(63)の作品展が伊那市のかんてんぱぱ西ホールで開かれている。千利休が建てたと伝わる、現存する日本最古の茶室・国宝「待庵」(京都府・妙喜庵内)の復元作を展示。来場者が入室し雰囲気を体感、わびの精神を追求した利休に思いをはせている。29日まで。

待庵は小さな出入り口「にじり口」を設けていて、隅に炉を切った、広さ2畳の茶席を中心に構成。室床や駆け込み天井を取り入れ、下地窓と連子窓とを配置。空間の圧迫感を感じさせないようにし、光の取り込みにも工夫をこらしている。内部への立ち入りは禁止されている。

北村さんは、15歳で大工職人の道に進み、国重要文化財「旧横田家住宅」(長野市松代町)の保存修理では、棟梁を務めた。「簡潔さを特徴とする数寄屋造りの原点に触れたい」と復元を企画。完璧な図面に巡り合えず、具現化する上で寸法合わせに苦心。丸太の節の位置の同一性にこだわり、適した木を探し回った。構想段階を含め数年かけて、組み立て式の茶室を、3年ほど前に完成させた。

「(待庵には)耐久性を追求する現代大工にとって、ありえない発想もあり、遊び心を感じた」と振り返り、「制作段階で利休の講釈を聞いていた気がする。来場者にも、利休の気持ちに触れてもらえれば」と願う。入室希望者は会場スタッフに伝えること。

陶器制作にも長年取り組んでいて、焼き締めの器など約150点を展示している。

開館時間は午前9時~午後5時。

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